黒井ひとみさんについて
私はストリップダンサーの黒井ひとみさんのファンです。
といっても、去年の12月末に友達と行った渋谷の道頓堀劇場で出演していたひとみさんに一目惚れしたのがきっかけです。
だから、本当にまだ数える程しかひとみさんのステージを観ていません。でもね、本当に自分の取り巻く環境やしょうもない自己嫌悪に押し潰されそうな時に観に行くと一番元気をもらえるんです。
だから、今日も黒井ひとみさんを拝みに劇場まで向かいました。
二月一日からひとみさんはシアター上野という劇場にて出演しています。
この場所、なかなかディープなところで。
女性一人では正直入るのを躊躇う。笑
地下に降りて行くとすぐに受付がありました。受付のおばさんに「お目当ての子いるの? 」と聞かれ、「あ、黒井ひとみさんです」と吃りながらこたえました。
券を購入して、いざ劇場内へ。
中は駅のホームにあるような青い椅子が30席ほど。道頓堀劇場しか行ったことがないので、ステージの狭さにも驚きました。
壁には赤い文字で「ここに座るな! 立つな!」の年季の入った張り紙。
客層もなんというか、あーーー上野っぽいなーーーという感じ。
余談ですが、私は生まれも育ちも上野出身です。シアター上野の場所は知っていたのですが、まさか自分が客の一人として入るとは思わなかった。
両親は駅前の方で小さな旅館を経営していました。
そこにはたまに、ストリップのお姉さんが公演中に泊まりにきていました。
私が覚えている限りだと、そのお姉さんはまさかステージの上で脱ぐような人には見えなかったよ。色白で、小柄で、清楚な感じ。どちらかというと地味な。
小さな旅館ですから、掃除をするのも両親がやります。父親が客室を掃除しに行っているときに私もよくついていってその近くで遊んだりしていました。
その時にお姉さんの部屋に干してあった赤いTバックの存在は今でも忘れられません。あのお姉さんからどうしても想像することができなかったからです。
なんか、プライバシーもへったくれもない話ですね。15年くらい前の話ですから許してください。
まあ、その旅館も十年近く前に親戚の借金のせいで潰れたのですが。
話がそれました。
そんなこんなで、シアター上野に入るのは半ば勢いのようなものでした。
ひとみさんはトップバッターでの出演なので、すぐに始まります。
久々にひとみさんを見て、なんかホッとしました。
あのステージに立つひとみさんの表情は、私にとって他の踊り子さんとは異色な感じに見えるんです。
今回、ひとみさんと一緒に出演していた他の踊り子さんも皆さんとても素敵で心奪われました。
挑発的な視線でガンガンに踊る方、慣れたようにまとまったパフォーマンスをする方、あの狭いステージの上でスラリと伸びた肢体を存分に活かして堂々と踊る方。皆さんあんな狭いステージを寧ろ味方につけてしまうのがすごい!
それでも、ひとみさんの表情はやっぱり焼き付いてるんですよね。
単純に外見が好きなのもあるんですが、パフォーマンスしている時の笑顔だけれど泣きそうな表情がすごい好きなんです。
きらびやかな衣装と、恵まれた肢体と、まるで物語のような演目。
その中での彼女の表情はどこかアンバランスで。そのアンバランスさこそが私が彼女に惹き付けられる理由なんだと思います。
アイドル像ってそれぞれあるけれど、私は物語性のある人が好きです。なにかその人を見る度に、その人のバックグラウンドに思いを馳せてしまうような。
「ストリッパーはみんなアイドルになれなかった女の子たちだから、
だから私はこの世界が好きです。」
ひとみさんがデジの裏にこんな言葉を書いてくれました。
ぎゅうぎゅうに凝縮された文字の中でも特にこの言葉に勇気をもらえた。
その一言は優しいけれど、脆くて心が締めつけられるようなものでした。でもこれが、黒井ひとみさんというストリップダンサーが抱いている言葉なのだとしたら、ファンにとってこんな幸せなことってないと思う。私が見てきた中での一番のアイドルは間違いなく彼女です。
私は芸能人やジャニーズや女子ドル諸々ステージに立つ人をみているとどこかで羨ましいと思ってしまうんだよね。自分はそのステージに立つ度胸も技量も容姿も持っていないのはわかりきっているんだけれど。
ステージに立っているってことは誰かに必要とされているってことじゃん。誰かの一番てことじゃん。
それがひどく羨ましいの。その心臓がぎゅうって痛くなる感覚が心地よかったりもするんだけどね。
だから私はひとみさんからこの言葉をもらって、ひとみさんのステージをみて、この鬱屈とした気持ちが昇華されたんです。救われたような気持ちになったんです。
こういうのって書いていいのかな?まだルールとか正直わからなくて。
ダメだったらあとで怒ってください。
だけど、本当にこの言葉がすごく好きです。(何度も言う)
そんなこんなで、今日の出来事でした。
これは一方的なラブレターです。
くそきもいけど許してねん。
もうシアター上野は行くのビビらなくなったので、10日までの公演中あと二回は行きたいです。貧乏学生だからそれが精一杯。。。。ちくせう。
壁の隅っこで大人しく楽しんでいるので大目に見てやってください!